キーホルダー制作

すこし前になりますが、あるリノベーションマンションのゲストルームのキーホルダーのご依頼がありました。
イメージの元となるお写真を拝見しながら、真鍮での制作をご提案しました。
が、真鍮は初めての素材。
シルバーやゴールドと同じように扱えると簡単に考えてしまったのがわたしの甘さでした。
板を切り抜くのは得意だったものの(それでも金属によって粘り気などが違い最初は勝手が違います)、
このような大きな板同士のロウ付けは簡単ではありません。
大きなバーナーで全体に思いきり火をあてながら、でも溶けないように熱で曲がらないように
絶妙なバランスで進めなければなりません。
そもそも制作工程も鋳造でつくるのか切削してつくるのか、細部に至るまで慎重に検討してから始めなければいけないものでした。

時間がないとはいえ、なかったからこそ、初めに時間をかけて制作プランを綿密に立てるべきでした。
ましてや、建築というたくさんの方々が関わっている現場です。
なかなか形にならないときは今までにないくらい冷や汗をかきました。
何度かやり直し、御徒町を走り回り、偶然に神様のような職人さんと出会い、
助けてもらいながらこのようなものが出来上がりました。
ご依頼主さまから写真をお借りして掲載させていただきます。
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温かみのあるすてきなお部屋にも合っていて、感激しました。
このような大きな世界にわたしを信頼し引き込んでくださったご依頼主さまに心から感謝しています。ほんの少しですが関わらせていただけて光栄です。
また、ご自身の仕事が立て込んでいる中、道端で出会った見ず知らずのわたしに
まったくのボランティアでご指導くださった金属加工の職人さんにもお礼の言葉が尽くせません。

慣れている金属でご提案すればよかったと後悔したときもありましたが、
新たな素材に挑戦したことで新しい出会いもあり、自分自身も成長できたと思います。
このような勉強の場を与えてくださり本当にありがとうございました。
またこのような機会に恵まれるよう、自分を磨いていたいと思います。

*制作の途中でつくったシルバーバージョンもせっかくなので掲載します。
こちらは文字を板の状態から糸鋸で切り抜いてベースの板にロウ付けしています。
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by golden_syrup | 2014-04-28 17:43 | ゆびわのはなし  

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